結婚記念日のごちそう

忘れっぽい僕のために覚えやすい日が良いだろうと妻が選んでくれた結婚記念日。おかげさまでこれまで忘れたことはありません。毎年何をするとかは決めておらず、外に食べに行ったり家で過ごしたり、プレゼントを贈ったり贈らなかったり。余計なことを決めない、というのは良いものです。

ところが今年はいろいろあって、本当に何も出来ず。

まあ美味しいものを食べたといえば食べたし、美味しいお酒も飲んだといえば飲んだものの、体力的にも精神的にも道義的にも、とても記念日を楽しんだと思えるような状況ではなく、かろうじて日が変わる前に帰宅して一緒に紫蘇ジュースでひと息つくのが精一杯の一日でした。

とはいえそのまま何もしないで終わるのは淋しいので、翌日、出来る範囲でごちそうっぽいものを作ることに。これはその記録です。

まずは桃とトマトとブルーベリーの冷製スープ。

f:id:kazhomely:20180715224342j:plain

元にしたのはこちらのツイートに始まる簡単なレシピなんですが、見た目だけでもごちそうになってしまうこのスープは本当に僕のお気に入りで、昨年の初夏に初めて作ることが叶って以来、桃の季節がやってきたら絶対に作ると胸に誓っています。

もともと僕が果物を食事に取り入れるようになったのはこの方の影響が大きく、ことこのスープに関してはもう、清浄、鮮烈、芳醇、どんな美辞麗句を並べても足りないと思うくらい。出来れば一族の風習として子、孫と永遠に語り継いでいってもらいたい。

花枝丸でフードプロセッサが壊れたままだったので、急遽こんな感じの安い手回しみじん切り器を買ったのですが、これもなかなか優れものでした。

高儀  TAKAGI  チョッピングカッター

高儀 TAKAGI チョッピングカッター

 

五月蠅くないし、コンセントの位置にとらわれないのでキッチンでも取り回しやすく、とにかく安い。おかげで今年も美味しい桃スープが飲めました。

こちらは蒸し海老とトマトのマンゴーサルサ。

f:id:kazhomely:20180715224352j:plain

こちらのレシピを元にアレンジしました。

刺身用の赤海老を蒸すとこんなに美味しいとは。レシピ通りのチリソースも絶対美味しいと思うのですが、子供がまだ幼いので旬のアップルマンゴーとライムとシラントロ(パクチー)で作る大好きなマンゴーサルサでいただきました。どんな悲しみも吹っ飛ぶ太陽のサルサです。

つづいて水茄子とピンクグレープフルーツのサラダ。

f:id:kazhomely:20180715224409j:plain

水茄子については下記のツイートを見て以来、見かけたら即買おうと思っていたのです。この日ちょうどスーパーに並んでいたのは運が良かった。

これぞネットの集合知。食べ慣れていないと気付かない調理法を最初からショートカットで教えていただくことが出来るTwitterは本当にありがたい場所です。

桃、マンゴーときてここにも何か果物を合わせたくて、安かったピンクグレープフルーツを選びました。我が家では茄子の浅漬け風サラダとしてよく梅干しとレモン汁で軽く絞ったものを出していて、茄子には柑橘が合うだろうと感じていたので。キュッとしまった水茄子に柑橘と醤油とオリーブオイル。最高ですよ。

それから鮪とアボカドのユッケ。

f:id:kazhomely:20180715224418j:plain

僕が張りきって休日の夕飯を作りだした新婚の頃、当時住んでいた町のスーパーで見切り品になっていたチコリを何に使うか悩んで作ったのが鮪のユッケでした。卵黄醤油で和えるだけなので簡単。

鶏腿肉のブルーベリーソース、ミント添え。

f:id:kazhomely:20180715224437j:plain

知人から大粒のフレッシュブルーベリーをいただいていたので、いつものブルーベリージャムと冷凍ラズベリーで作るベリーソースの代わりに。

スープに合わせて全てのメニューに果物を使うことをテーマにしたので、ワインも赤のスパークリングを使ってサングリアっぽいものを作りました。急拵えだけれど、とても美味しかった。

f:id:kazhomely:20180715224452j:plain
f:id:kazhomely:20180715224502j:plain

そんなこんなで出来上がった夕飯がこちら。

f:id:kazhomely:20180715224511j:plain

そういえば事前に何を食べたいか訊いた時には「マカロニグラタンかドリア」と言われて考えていたのに、当日の予定が変わった時点ですっかり忘れてた。

しまったなぁと思ったら、実は欲しいものがあるというので、お詫びにプレゼントしました。なになに、世界のメルヘン‥‥。

妻よ、ほんとにこれで良いのか。