完熟梅でジャムを煮る

連日暑いですね。

暑いのは苦手ですが、旬を追いかけようとすると初夏はとても忙しい季節です。青梅が出回るのを皮切りに、赤紫蘇、新生姜、枝豆、すもも、桃、青唐辛子と時期の短いものがどんどん出てくるし、今年も、今年こそはと思う作りたいものが目白押し。

中でも青梅は、販売単位の大きさから毎年横目に見てきた食材でした。梅酒も梅シロップも大好きなのですが、キッチンが狭いので巨大な漬け容器を見るとどうしても躊躇してしまうんですよね。

でも今年は季節物に一通り挑戦して四季の感覚を身につけていきたい。

というわけで、まずは成果物の容積が最も少なそうな梅ジャムから挑戦することにしました。

青梅の話をしていたのにアレですが、用意したのは熟れた黄色い梅1kg。調べたら青梅はエキスを味わう漬け材料に、完熟梅は果肉を味わう加工食に向いているということだったので、こちらを選びました。

参考にしたレシピは以下。

まず洗って竹串でホシ(ヘタ)を取る。

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レモンマーマレードと同じように茹でこぼし。但し温度は50℃。料理用の温度計で測りながら加熱しました。

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水にさらすと渋味が抜けるというのでしばらく流水にさらす。

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実を割って種を取る。

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適当に刻む。

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砂糖を徐々に加えて水分を引き出しながら炊く。砂糖は強めの80%にしました。

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梅はクエン酸が強いので固まりやすいことは知っていましたが、マーマレード固まらない病で疑心暗鬼になっているので水分を飛ばして固めに仕上げることに。

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いつも通り、蒸し器で殺菌したジャム瓶に瓶詰め。

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その後、さらに殺菌・脱気して、流水で冷やして出来上がり(冷蔵庫に入れて固まったら完成)。

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食べてみると固さも含めてのし梅のような感じ。僕自身の好みとしてはもう少し酸味と苦味がある方が味わい深く感じそうですが、固めるという目的は達しましたし、市販の何かに近い味が出たのはひとまず成功と言っても良いでしょう。

米茄子のステーキに春先に買ったばっけ味噌と合わせてのせたら美味しかった。

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後日Nickさん主催の料理会にお招きいただいた際、僕は食材面で提供できるものがなさそうだったので、この梅ジャムと、桃ジャムを持参しました。

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スーパーにようやく出回り始めた桃。桃2つで200mlの瓶1つ分くらいになります。

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僕は美味しいコブミカンの葉入りパンやアールグレイシフォンにのせて食べましたが、鴨肉と合わせるのが一番評判が良かったです。甘酸っぱいジャムは肉料理に合いますね。

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梅は青森産の豊後梅などが7月下旬まで手に入りますし、冷凍物の通販もあるようです。

ジャムとは関係ないけれど、この日ご馳走になったヤブカンゾウの蕾が大変美味しかったので、これも時期の内に探しに行きたいな。

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